amazonを散策する。キーワードは「滋賀 歴史」。ヒットする書籍の多くは旅本だったが、いくつか歴史本を見つけることができた。
最初に手にするのはやはり、ざっくり簡単教材タイプ。理解よりもまず流れを知りたい。サルでもわかる系枕詞がつくと捨て置くことができない。はじめの一歩から挫折なんてことにならぬよう、一番簡単そうな本を選ぶ。
この書籍は、中学校教材に使われていた歴史資料集「近江の歩み」を改訂し作られたようだ。昭和45年に発行されいつ絶版されたのかは不明だが、もしかしたら中学校にあったのかもしれない。改訂が追い付かず絶版となったが、多くの人の協力で復活した。
内容は、原始・古代、中世、近世(江戸)、近代(明治)、現代と5ブロックに分かれていて、だいたい30~40ページずつ満遍なく学ぶことができる。全ページフルカラーでイラストと写真の割合は1/3からそれ以上。1ページごとにタイトルがつけられ、短くまとめられている。資料や文献などの所蔵・出典、資料館の紹介がページごとに記されていて、興味をもったところへ実際足を運ぶことができる。
ペラペラとページをめくってみると懐かしさが蘇る。社会科の教科書ってこんなだった気がする。イラストには漫画のように吹き出しがあり、ぷっと笑いを誘う台詞が書かれている。教科書よりもだいぶおちゃめである。本文は難しい言葉も多少並ぶので、間の抜けたイラストにほっこりする。
ただ、ざっくりしたことがざっくり書かれているため当然物足りなさは感じる。学校なら先生に質問することができるが、一つ一つ調べ掘り下げていく必要はある。困ったことに1行目からわくわくがとまらない仕様。
伊吹山は約3億年前、赤道付近に海底火山として生まれました。
そこから!?と驚きを隠せない。正直1ページ目を読みはじめてから数日、2ページ目に進むことができない。どういうことなのかとネットで検索しまくっているが、なかなか答えに辿り着くことができないのだ。気づけばなぜか古事記を読んでいた。掘り下げすぎたと少し反省しているが、後悔はしていない。楽しい。興味が広がる。
予想以上に面白かったので、本で学ぶというよりも学び方を変えてみようと思う。私の食いつきにもよるけれど、この本の気になった一文を掘り下げつつ読み進めて行こうかと考えている。必要であればまた参考となる本を買い足していく形で、しばらくはこの本1つで学びを進めていきたい。
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